同窓会及び同窓生の皆様には、平素より藤岡工業高等学校の教育活動に、物心両面にわたるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 また、おかげさまで本校は、令和4年度に創立60周年を迎えることができましたが、これもひとえに同窓生の皆様の温かいご支援の賜であると心より感謝申し上げます。
 さて、本校は昭和37年の開校以来、学科や学級数において様々な変遷を辿ってまいりました。その中で最も新しい変化といたしましては、平成12年に募集形態を「くくり募集」とし科別の募集を廃止したことです。これにより、生徒は入学後に時間をかけて興味関心のある学科・コースを選択することができるようになり、学習意欲向上や希望進路実現等で大きな成果を上げてまいりました。このように、本校は特色ある取り組みを打ち出しながら、昨今の少子化の中でも何とか1学年120名定員(3学級)規模を維持してまいりましたが、ここ数年の入学者数の減少により、令和7年度入学生より募集定員を80名(2学級)とすることが決定されました。
 これに伴い本校では、「時代や社会の要請に応え、将来にわたってその存在意義を示す工業高校」を目指して学科改編を行いました。改編内容は、現行の3学科・6コースを2学科・4コースにし、学科名は『ものづくり創造科』と『電気・情報技術科』、コース名は『機械生産システムコース』『ロボットシステムコース』『電気システムコース』『情報システムコース』としました。また、学習内容につきましては「従来の各科の優れた取り組みを継承しつつ、時代や社会の要請に応え得る新たな取り組みを取り入れたもの」としております。
 以上のように、藤工は大きく変容しますが、これからも「希望を胸に未来を拓け」の校訓のもと、職員一丸となって教育活動に邁進し、新生藤工を盛り上げながら創立100周年に向かって歩を進めてまいる所存ですので、同窓生の皆様には、益々のご支援とご指導をお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。

    
  群馬県立藤岡工業高等学校   校長 一場 哲夫