同窓会及び同窓生の皆様には、平素より藤岡工業高等学校の教育活動に、物心両面にわたるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。私は、令和5年4月1日より本校校長として赴任いたしました一場哲夫と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。                                                                              

 私が赴任して最初に目を奪われたのが、「希望を胸に未来を拓け」という本校の校訓です。「どんなときでも希望を失わずに進め。そうすれば必ず明るい未来が拓ける。」という力強いメッセージが伝わってきます。長きにわたり脈々と受け継がれ、その時々の在校生を勇気づけてきたであろう本校の魂ともいうべき言葉です。未来の予測が困難な今の時代に生きる生徒たちには、希望を持って将来を見据えることが難しいかもしれません。しかし、我々教職員は、一丸となってこの校訓を生徒たちにぶつけ、未来への展望を持たせる努力をしていく所存です。生徒たちがしっかりと地に足をつけて、明るい未来へと歩んで行けるように。

 ところで、本校は令和4年度に創立60周年を迎えることができました。これもひとえに、同窓生の皆様や地域の方々の支えがあったからこそです。本校に赴任して、暖かいご支援のありがたさ、重みをひしひしと感じながら、創立70周年、100周年と歩みを進める決意を新たにしております。しかしながらその一方で、少子化が加速度的に進む昨今、本校も入学者数の減少という大きな課題に直面しております。学校といたしましては、少しでも入学希望者を増やすために、地域産業の担い手としてのスペシャリストの育成を念頭に置きつつ、「挨拶や身だしなみの指導」「コミュニケーション能力の育成」「自己有用感と他人を尊重する心の涵養」といった、社会に必要とされる人間形成を重点目標に掲げて日々の教育活動を進めてまいります。こうした教育により、地域社会の信頼を得て入学したくなる・させたくなる学校になっていくものと確信しております。また、入学希望者の増加には、同窓生の皆様のご協力も不可欠であると考えております。本校の取り組みや素晴らしさを、地域の方々や中学生のみなさんに積極的に発信していただけたら幸いです。                          今後も様々な場面において、同窓生の皆様のご指導やご協力を仰ぐこともあろうかと思いますが、お力添えをいただけますようお願い申し上げるとともに、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。

令和5年4月1日  

藤岡工業高等学校 校長 一場 哲夫